「建築関係の仕事をしているので、設計図を見せてもらった時点で、ある程度の完成像は見えているつもりでした。でも、これほど開放感のある空間になるとは」。ご主人がそう話すのは、3階につくられたお子様たちの遊び場。思いっきり走り回れる、20帖超のワンパク空間が広がっています。「3人の子どもたちをのびのびと育てられる家、というのが理想だったので大満足です。もちろん、子どもたちも大喜びですよ。
雨の日でも元気過ぎるくらいに駆け回っています」。無邪気な笑顔あふれる3階だけでなく、水まわりをギュッとまとめた2階もH様邸の特長です。「以前はマンションに住んでいてフラットな移動だけで暮らしを完結できる便利さに慣れていたので。あと、子どもたちが大きくなってからも家族みんなで集まることのできる場所をつくっておきたかったんです」。大きな窓から燦々と陽光が届く空間には、ご家族のあたたかなふれあいが満ちています。
3階は子どもたちのための空間、2階は家族のふれあいの空間、そして1階はプライベートな空間。階層ごとに性格がはっきりと分けられているところも、H様邸の特長です。「1階にはベッドルームと大きな収納スペース、それからと書斎をつくりました。自宅で仕事をすることもあるので、そのための空間を確保したかったんです」。コンパクトにまとめた書斎には、建築関係の資料や書籍がぎっしり。しかし、収納の扉を開けるとそこからはギターや
レコードといった趣味のアイテムもちらほら。「音楽が好きで、ちょっとだけですが、ギターも弾いたりするんです。最近はさっぱり遠ざかってたんですが、広々としたわが家もつくったことだし、もう一度触ってみようかなと」と、照れくさそうに話すご主人。こだわりがたっぷりと詰まったマイホームは、子どもたちだけでなく、ご主人の遊び心もしっかり刺激しているようです。